あたたかいパンとシチュー

「高所恐怖症パイロット?」

「潜入!アークティックタワーの謎(90++)」

今回の水着イベ、「潜入!アークティックタワーの謎(90++)」とかいう難しい変則クエスト(1-1-1)が置かれています。
その3wボスが、なんと、HP1,002,150のエルキドゥちゃんなのです。

f:id:taira005:20220821134732j:image

かーわーいーい〜〜〜〜( ; ; )
HPばか高いえるちゃん、めっちゃ解釈一致です。それに、後片付けができてえらい!

えるがボスしてるだけでテンションが上がりますが、その上ドロップが卵+鎖でおいしーので、がんばって周回することにしました。

パーティはこんな感じ。サポートにはつよつよの金時orはじめちゃんを借ります。

f:id:taira005:20220821134820j:image

1w:王様宝具+適当なBB(王様でextraも可)
2w:スカディorサポートで適当にクリ殴り
3w:サポート宝具+適当
これで3〜5ターンで突破できます。2wに王様のAQが並んじゃうとターン嵩んじゃう感じですね。
王様の枠は、多分クリームヒルトちゃんでもOKなのですが…てか、星を吸っちゃうのでむしろ王様じゃない方がいいんですが…絆を入れたいのでがんばって編成しています。

これからも、単体宝具の子が活躍できる変則が来てくれたらいいなーと思います。3w単体キャスター待ってるぞー!

 

(追伸)

そいえば今回、こんなワンシーンもありました。

f:id:taira005:20220821135334j:image

オフの日に遊園地に遊びに来たらうっかりオフの上司に会ってしまったニトちの図。ごめんって。。。

メソポタミアばなし②(シュメル初期王朝期)

月本先生の文化史講義(21年度・後)をコンプリートしました。
講義のメインであったシュメル初期王朝期は…やっぱ…特に気になる時代だったのですが…(我らがギルガメシュ王が登場する時代なのでね…仕方ないね…)、実際触れてみると、専攻(??)している古代エジプト史との関連が気になり始めたわたしなのでした。例によってちょこっとだけメモします。

 

【BC2900〜2350:シュメル初期王朝期】
複数の都市国家が併存していて、都市周辺の土地をそれぞれ治めていた時代。メソポタミア全土の統一はアッカド王朝期・サルゴン王の登場を待つことになる。都市ごとに「都市神」が祀られ、神殿が重要な役割を果たしていたが、神殿中心の国家ではなかった(「王」は、ウルク期の「祭司王」の在り方とは異なる)。

【さまざまな都市国家
ウルク
シュメル王名表には12人の王の名前が記されている。ギルガメシュ王は第5代の王で、彼の頃に10kmの城壁を建設したと考えられる(BC2900頃)。都市は400haにも及び、アッシリアの都ができるまで世界最大の都市であった。
◎ウル
ペルシャ湾沿岸の都市。都市神はナンナ。BC26〜25世紀ごろ「ウル第一王朝」が成立した。ウルの王墓が有名で、「ウルのスタンダード」をはじめとする多くの副葬品が発見されている。
ウンマとラガシュ
隣接した2つの都市国家。BC2550〜2350頃、国境をめぐってたびたび抗争を行った。最終的には、ウンマ王・ルガルザゲシがラガシュ王・ウルカギナを討ち、ウンマが勝利する。ルガルザゲシはウルクも制圧したが、のちにキシュの献酌官であったサルゴンに敗北し、シュメル初期王朝期は終焉。

 

以下、思ったことメモです。

【“統一”について】
シュメル初期王朝期は、エジプトの初期王朝時代(BC3000〜)・古王国時代(BC2686〜)と重なる時代です。初期王朝時代と古王国時代といえば、上下エジプトが統一され、「王(=ファラオ)」が権力を持っていた時代でした。しかしメソポタミアでは未だ「統一」がなされずに、都市国家が中心であったというのは……結構おもしろいポイントだなと思います。文明的にはメソポタミアが先行しているわけですから、「統一に時間がかかった」んですね。これはなんでなんだろうか。

うーん、今、思いつくのは2つくらい。
1つは後期ウルク期に、ウルクが「交易」を行い、「制圧」をしなかったこと。もしもウルクが、交易ではなく戦争によって各地の資源を入手する方針だったら、上下エジプトの統一と同じような歴史になったんじゃないか…って想像します。
後期ウルク期のウルクが「交易」の道を選んだのは、豊富な食糧と、印章や封泥を用いた管理システムがあったからとのことです。古代において「戦争をする」ことは、元手なしに資源を手に入れられるという意味で「コスパがいい」ことなのですが、ウルクはそれをしなかった。いや、しなくてもいいくらいに潤っていた…ということなのかもです。
また、「王」のあり方が違うことも気になります。エジプトではファラオは「現人神」なのですが、メソポタミアでは神と王が分かれてますよね。
ただこれは鶏と卵問題かもなので(統一するために王に権力・正当性をつけたい→王を神とみなすようになる、のような)、…うーん、微妙かもしれません。実際、メソポタミアを統一するアッカド王朝期には、ナラム・シンが自らを神格化するようになるわけですし…。

【エジプト目線で見ると】
前回のノートにも書いた通り、後期ウルク期の文化が、ちょうどこの頃(エジプト初期王朝)のナルメル王のパレット(BC3000頃)の図柄に影響したようです。また、ジックラトの存在が、エジプト古王国時代のピラミッドに影響したかもという話もあるので、こと造形に関しては数世代遅れて継承しているような印象があります。
交易の観点では、エジプト初期王朝の最後の王・カセケムイの名前がビブロスで見つかっているのもタイムリーな感じがします。ギルガメシュ叙事詩でも語られる「香柏」…レバノン杉を輸入してたんですね。カセケムイの治世は年で言うとBC2686より前くらいのことなので、シュメル初期王朝期の2期にあたります。ギルガメシュの治世よりちょっと後ろの記録って立ち位置ですね。(追記:この頃のメソポタミアの「香柏」はレバノン杉ではなく、東方の山林から伐採していたもののようです。メソポタミアレバノンへ進出するのは、次のサルゴン王の時代なので、つまりレバノン山地に手を出したのはエジプトの方がはやいかも…?)
あとは、ウルの王墓のことを学べば埋葬文化の比較ができておもしろそうなのですが…。ちょっともう、やりたいトピック多すぎ問題…。ありがたい悩みです…。

アヴァロンの迷い子

FGOフェスで上演された、FGO THE DRAMALOGUE -アヴァロン・ル・フェ- を聞きました。声がつくとやっぱりすごい。ホントにすごい。何度も泣きました。

しかし一方で。
このアヴァロンの物語に、どうしてこんなにも泣いてしまうのか、実はまだ分からないままなのです。
ゲームしてた時も何度も泣いた。大好きな物語だ。なのに、「わたしの中のアヴァロン・ル・フェ」に、ちょうどいい「総括のことば」をあてがうことが、未だできていないのです。

ほんと、なんでこんなに泣いてしまうんだろうな。


シナリオをプレイしたのは5月の末でした。
当時、感想記事を4つ残しています。
https://atticstreet.hatenablog.com/entry/2022/05/23/212800
https://atticstreet.hatenablog.com/entry/2022/05/24/213200
https://atticstreet.hatenablog.com/entry/2022/05/28/213700
https://atticstreet.hatenablog.com/entry/2022/05/29/214400

SNの波動をオタクちっくに喜びながら、ストーリーに感激してる様がよく分かります。はずかしいですね。

わたしはふだん、FGOを「一人称的」に遊んでいます。つまり、プレイアブルキャラの「マスター」は、「わたし」。ストーリーの中の「マスター」となって、冒険をするかたちで楽しんでいます。
しかし当時も書き残しているように、どうもアヴァロンルフェを読む「わたし」は、すごく「第三者的」に、物語を読んでいるようなのです。具体的に言うと、アヴァロンのわたしは「SNのオタク」とか「アルトリアを見守るひと」とかになっていた。
アヴァロンルフェは、「わたしの冒険物語」ではないんです。
じゃあ、他のキャラクターに感情移入してたのか?と言われるとそうでもない。他の誰かに共感したわけでもない。他の誰かになりたかったわけでもない。ほんとうに「傍観者」として、彼ら彼女らの物語を眺めたような格好なのでした。

ロールプレイングしたわけでも、感情移入したわけでもなく、物語を眺めただけ。それってふつうは、「あんまりハマってない状態」だと思うんですよね。「ふーん、ほーん」みたいな、興味ない感じ。
でもアヴァロンはなんかが違う。
みんなのことを眺めてるだけなのに、泣けてくる。…いや、待って。もしかしたら、眺めてるだけだから、「眺めてることしかできない」から、泣けてくるのかな。しんどい状況なのに手出しができないから、蚊帳の外だから…だから悔しくて、歯痒いのかな。なのにみんなみんなうつくしいから、泣けてくるのかな。

 

f:id:taira005:20220816225102j:image
「誰かのため、でもない。自分のため、でもない。正義のためでもない。わたしは、たぶん。何か一つ、裏切れないもののために。ずっと、嵐の中を進むのです」

「あの星を裏切りたくないだけ。この気持ちを捨てたくないだけ。わたしたちは、あなたたちは、そんなどうでもいいコトでーー」
「いつだって! 頑張って、いかないといけないんだ……!」

すごく、心を打たれたアルトリアのセリフたち。
知らない概念じゃない。理解も賛同もできる話。だけどひたすらに衝撃だった。言葉になって、セリフになって、目の前に差し出されてみると、こんなにも強い力で心を揺さぶる。涙があふれる。

 

また、この逆もある。

f:id:taira005:20220816225111j:image

「大嘘つきのオベロンだから」
待って。そんなことわたし思ってない。
(だけど、赤い選択肢出たじゃないか)

f:id:taira005:20220816225119j:image

「最後のページと共に忘れられ、現実の速度に置いていかれた物語にもーー」
待って。そんなことをわたしはしない。
(本当に? いままで一度だって?)

反論したい。だけど、きっと反論できない。それにまた、心が揺さぶられる。感動ではなく動揺で、心が揺れる。


アルトリアにもモルガンにもオベロンにも、何一つ言葉が届かない、読者で傍観者の「わたし」は、やはり未だにアヴァロンの迷い子だ。

羽海野先生のオベロン本と、奈須先生たちのアヴァロン本が、もうじき届くはず。
そしたらもう少し、みんなに近づけるんだろうか?

 

 

《どうかこの風景が、

いつまでもあなたの記憶に残りますように》

 

シュメルの民族衣にお召しかえ

f:id:taira005:20220814145237j:image

ぽちぽち進めていたテラリン。

よーやっと、ギルくんのお衣装もらえました( ; ; )シュメルのお衣装…なのかはよくわからんけど、ともかくよく似合ってると思います。

 

f:id:taira005:20220814145248j:image

テラリンのギルくん、スキルがふつ〜に使いやすくて楽しいです。宝具の口上とか、ゲートオブバビロンの演出とかカッコいいし。
あと、天の鎖(エルキドゥ)使う時、「貴様らには勿体無いわ!!」て言ってくれるんだけど、「えるに優しくしてくれてありがとうなあ( ; ; )」の気持ちになる。ありがとうなあ。

 

f:id:taira005:20220814145300j:image
にしても、ワダアルコ先生のギルくんは、武内先生のギルくんよりキリッとしてますね。不敵な感じがして、こういうのもけっこう好……きじゃないんだからね!!!!!(知らぬ間に絆maxにしてしまってくやしかった……)

メソポタミアばなし①(〜ジェムデト・ナスル期)

入院中、月本先生の文化史講義(21年度・前)をコンプリートしたので、これまたわるさ出ない範囲で学んだことをメモします。

【BC6200〜:新石器時代
メソポタミア・レヴァントの地で農耕が始まる。「サマラ文化」「ハッスーナ文化」「ハラフ文化」が生まれ、彩文土器や目の偶像が作られる。

【BC5400〜:ウバイド期】
川から水を引き、灌漑を整備することで、乾燥した南メソポタミアでも農耕ができるようになる。→南メソポタミア地域の発展につながる。
印章や封泥の利用、神殿建築が始まる。

【BC3800〜:ウルク期】
都市ウルク(Uruk)を中心とした文化。ウルク旧約聖書の「エレク」。

・都市ウルクについて
約1km四方の土地であり、後地には農耕牧畜地がある。都市の中央にはアヌ神とイナンナ神を祀る神域がある。
多くの食糧と、印章や封泥を用いた物質管理手法により、ウルクを中心とした交易網が西アジア一帯に広がった。これは“ウルク・エクスパンション”と呼ばれ、平和的な地域間交流がなされていた。
・最古の王の登場
都市社会の成立とともに、「祭司王」と呼ばれる統治者が登場。宗教を中心に、指導的立場をとる。
・象徴としての神の表現
ロゼッタ文様と呼ばれる絵文字が登場。生命力の象徴であり、「天」や「神」を意味する(後に、楔形文字のDINGIRとなり、神名の前に付す)。
また、イナンナが葦を束ねた小柱で表現されたように、この頃、神は象徴として表された(人間の姿で描かれるのはシュメル初期王朝以降)。

【BC3100〜:ジェムデト・ナスル期】
ウルク期からシュメル初期王朝への移行期。


エジプト通史を追っていた身としては、とにかく「時代、早!」…って印象。エジプトの初期王朝成立はBC3000頃なので、メソポタミアの方が一世紀弱先に発展しているような感じなのだと思います。事実、ウルク期の文化が、ナカダⅢ期の「ゲベル・エル・アラク短剣」(BC3500-3200頃)、ナルメル王のパレット(BC3000頃)の図柄に影響していると考えられているそうです。すごいなあ。

EXTRA LE、絶対運命黙示録。

EXTRA Last Encoreをみた。
こんなこと言ったら誰かに怒られるかもなんだけど……。
これは、ウテナを…やりたかったのでは…???

学校、決闘、上空の謎権力……。1話の時点で既にフレーバーが香っていたけど、2話のOPをみて確信しました。
サビの薔薇の演出ね。あれね、もうね、という感じです(てかOP、作詞田淵さん作曲神前さんて強すぎ…)。
慎二戦とかもうまさにアドゥレセンス〜の西園寺戦だったから、いやこれ誰か絶対言ってるだろと思ってググってみたら、奈須先生がアドゥレセンス黙示録お好きなんだとか…。わたしも好きです……………。
なるほど、尺のコンパクトさからしても、「本筋の物語を別角度で語り直す」構成からしても、確かにラスアンはウテナ本編というよりアドゥレセンス黙示録かもです。こうなりゃいっそ最終話あたりでカーチェイスして欲しかったんですけど、さすがにそれはありませんでした。
特徴的なカットやイヌカレーワールドのおかげで、ちゃんと表面はシャフトなんですけどね…。でもウテナのオタクとネロちゃまを可愛く描きたいオタクの“圧”が隠しきれてない。わたしはウテナもネロちゃまも好きだったのでしあわせでした。もっとウテナに振り切ってくれてもいいのよ。

けど、ウテナのオタクじゃない人はどーだったんだろう…。「この演出要る???」てなったんちゃうかとも思います。あと尺が足りてないよね。各階層に割ける話数が1〜2話なので、敵サイドの事情を知る前に「なんか勝った」て感じになってしまって、寂しいなーとも思いました。EXTRAを遊んでる人ならそうでもないのかな〜。個人的には白野ちゃん(おんなのこ)とネロちゃまの百合をもっとみたかったです(はい)。

EXTRAとCCC、めちゃ触りたいんですけど、ちょっとゲームを増やすのきついので、もうシナリオ集で履修しちゃおうかなと目論んでます。リメイクも気になるけど、いつになるか分からんもんな〜…。

古代エジプト語にかんするノート

最近受けた古代エジプト語関連の講義を入院中に復習したので、わるさ出ない範囲でここにメモします。
・5/21 ヒエラティック MMA27.3.122を読む(永井先生
・7/30 ツタンカーメン黄金のマスクを読む(永井先生
・7/31 古代エジプト語とコプト語(宮川先生)
(7/30・31はFGOfesを見送ったおかげで参加できたという…)

◆そもそも、「古代エジプト語」とは?
未だ定義が様々ある状況なんだとか。基本的な流れは以下。
エジプト語

前期エジプト語(古エジプト語/中エジプト語
↓※ここで文法が大きく異なってる※
後期エジプト語(新エジプト後/民衆語/コプト語

また誤解されがちだが、
ヒエログリフからヒエラティックができたのではなく、
両者とも、原エジプト語で用いていた原エジプト文字からそれぞれ成立したものだそうだ。

特にヒエログリフが「ザ・図像!」て感じなので、ひとつひとつの文字が、何らかの物質概念の意味を表しているのかな、と思っていたけれど、
実際の古代エジプト語は、[表音文字表語文字+限定符(分類符)]から成るらしい。
つまり、この文字は音だけ拾う(文字の“絵柄”は関係ない)、次の文字は意味として捉える…のように混ぜこぜなので、対応表を使ってひょいひょいと読めちゃう…みたいなたやすい話ではないと。
さらに、文法の時代差・地域差が大きいので(そりゃそうだよな)、資料の成立状況や類似資料を踏まえつつ読んでいくことになるみたい。こりゃ途方もない世界だ。

◆今年はロゼッタストーン解読200周年
ナポレオンのエジプト遠征時に発見されたロゼッタストーンシャンポリオンが解読してから、今年で200年になる。
ロゼッタストーンは、ヒエログリフ14行+デモティック32行+ギリシア文字54行から成っている。歴史的に古代エジプト語から連続しているコプト語シャンポリオンは学習していたので解読できたんだとか。

◆雑感
ツタンカーメンのマスク背面には、死者の書151章Bが刻まれており、中には「マスクに魔力を与える」文言が含まれてます。
この文言、例えば「汝(マスク)の右眼はラー神の夜の船(メセケテト)としてある」のように、“〇〇は△△としてある”という比喩構文が続くのだけど、これはエジプト葬送習慣における“役割を与える”考え方(死者本人をオシリス神と“みなす”ような)にも沿うものだなーと思いました。
あと、やっぱり早く読みたいなと思う、「アムドゥアドの書」。日本語訳はあるのか…流石に英語訳はあると思うけど、どこにあるんだ…。そのうち本腰入れて資料集めたいな。。とおもいました。