あたたかいパンとシチュー

「重いとも。そしてその重さを楽しめ、雑種」

古代エジプト語にかんするノート

最近受けた古代エジプト語関連の講義を入院中に復習したので、わるさ出ない範囲でここにメモします。
・5/21 ヒエラティック MMA27.3.122を読む(永井先生
・7/30 ツタンカーメン黄金のマスクを読む(永井先生
・7/31 古代エジプト語とコプト語(宮川先生)
(7/30・31はFGOfesを見送ったおかげで参加できたという…)

◆そもそも、「古代エジプト語」とは?
未だ定義が様々ある状況なんだとか。基本的な流れは以下。
エジプト語

前期エジプト語(古エジプト語/中エジプト語
↓※ここで文法が大きく異なってる※
後期エジプト語(新エジプト後/民衆語/コプト語

また誤解されがちだが、
ヒエログリフからヒエラティックができたのではなく、
両者とも、原エジプト語で用いていた原エジプト文字からそれぞれ成立したものだそうだ。

特にヒエログリフが「ザ・図像!」て感じなので、ひとつひとつの文字が、何らかの物質概念の意味を表しているのかな、と思っていたけれど、
実際の古代エジプト語は、[表音文字表語文字+限定符(分類符)]から成るらしい。
つまり、この文字は音だけ拾う(文字の“絵柄”は関係ない)、次の文字は意味として捉える…のように混ぜこぜなので、対応表を使ってひょいひょいと読めちゃう…みたいなたやすい話ではないと。
さらに、文法の時代差・地域差が大きいので(そりゃそうだよな)、資料の成立状況や類似資料を踏まえつつ読んでいくことになるみたい。こりゃ途方もない世界だ。

◆今年はロゼッタストーン解読200周年
ナポレオンのエジプト遠征時に発見されたロゼッタストーンシャンポリオンが解読してから、今年で200年になる。
ロゼッタストーンは、ヒエログリフ14行+デモティック32行+ギリシア文字54行から成っている。歴史的に古代エジプト語から連続しているコプト語シャンポリオンは学習していたので解読できたんだとか。

◆雑感
ツタンカーメンのマスク背面には、死者の書151章Bが刻まれており、中には「マスクに魔力を与える」文言が含まれてます。
この文言、例えば「汝(マスク)の右眼はラー神の夜の船(メセケテト)としてある」のように、“〇〇は△△としてある”という比喩構文が続くのだけど、これはエジプト葬送習慣における“役割を与える”考え方(死者本人をオシリス神と“みなす”ような)にも沿うものだなーと思いました。
あと、やっぱり早く読みたいなと思う、「アムドゥアドの書」。日本語訳はあるのか…流石に英語訳はあると思うけど、どこにあるんだ…。そのうち本腰入れて資料集めたいな。。とおもいました。