あたたかいパンとシチュー

「重いとも。そしてその重さを楽しめ、雑種」

エジプトばなし⑥(新王国時代第18王朝)

エジプトノート6回目。
例によって、FGOに役立ちそう(?)なとこだけ書き留めておきます。いよいよラメセス朝が目と鼻の先にまで近づいていて、正直ソワソワの第18王朝です。

新王国時代第18王朝(前1550〜1295)
《概観》
ヒクソスとの戦いに、ついにイアフメスが勝利。エジプトの再統一が果たされて、第18王朝がはじまった。
王朝成立後もシリア・ヌビアとの戦いは続いたが、トトメス3世の時代に全てを平定。最大版図となり、エジプトの黄金時代がスタートする。
その後は平和外交が続く安定した時代となったが、王族と神官団の在り方をめぐって波乱があり、やがて王権は衰退していった。

《ファラオ順に治世を追いかける》
①イアフメス:ヒクソスとの戦いの勝利者。第18王朝の初代王。
②アメンへテプ1世:ヌビア遠征を行い、大量の黄金や物資がエジプトにもたらされる
③トトメス1世:シリア・ヌビアへ遠征。アメン大神殿で建築活動
④トトメス2世:ヌビアのクシュ王国にとどめを刺した
⑤トトメス3世:ハトシェプスト女王との共同統治後、単独統治。シリア・ヌビア全てを平定。
⑥ハトシェプスト女王:一時、トトメス3世と共同統治
 【↑ここまで版図争い中心の政治】
⑦アメンへテプ2世:ギザに大スフィンクス神殿を建築
⑧トトメス4世:「夢の碑文」により即位。アメンではなく、ラー・ホルアクティに帰依。
⑨アメンへテプ3世:政略結婚などにより、周辺国との平和を維持
 【↑ここまで平和な黄金時代】
⑩アメンへテプ4世(アクエンアテン):宗教改革の断行。アテン神信仰の開始
11 スメンクカーラー:短命の王
12 ネフェルトイティ:アクエンアテンの妻。アメン信仰へ戻す
13 ツタンカーメン宗教改革の後始末。若くして没する
 【↑ここまでアマルナ王家】
14 アイ:ツタンカーメン王の後見人だった男
15 ホルエムヘブ:大将軍だった男。アイから王権を奪取


短文でまとめただけでも、すごくドラマチックな時代だなと思う。第二中間期で味わった「異民族支配の脅威」を経て、ついにエジプトが広大な領土を手に入れた時代。たくさんの黄金がもたらされ、経済的にも豊かになった時代。けれど、真の憂いは内側に残っていて、宗教と富の再分配をめぐる争いが、ついには王権を滅ぼしていくという…。
あと、この時代の家系図を見ると恐ろしいことになっていて。王権を守るために、凄まじい近親婚が繰り返されているんですね。真相はわからないけれど、先天性の困りごとが起きていても何らおかしくないような…そういう状態だと思います。
最終的に王権を奪ったホルエムヘブは軍門の出で、軍人を多数重用しながら、規律重視の政治を行いました。そして彼こそが第19王朝・ラムセス朝の創始者となるのです。うーっ、はじまったね〜〜〜!


《気になったこと》
この時代に、「アムドゥアド書」「太陽神への連祷」「死者の書」といった、信仰的な書物もたくさん成立しているようです。この「アムドゥアド書」には、太陽船の航行のことが書いてあるらしい…のだけど、あれ? わたしが憧れていた昼の船/夜の船の話って、ここで出てくるのか?古王国時代に出て来てた話とは別?同じ? 信仰の変遷がわからなくなりました。
ちょっとこの資料は持ってない…というか、和訳が存在するのかもわかってない…ので調査です。英語資料ならあるんでしょうけど…読める自信が無いんだよな〜。。。